アプリリアTOP ＞ ダブルタイトル獲得!! ＞ APRILIA RSV4 SBK -2010 WORLD SUPERBIKE CHAMPION MACINE-

まったくの「白紙状態」で始まった最初のミーティング以降、RSV4プロジェクトによってレーシング部門と生産部門というアプリリアの2つの部門は一体化された。 この2つの部門は互いに協力し合いながら、2つの大きな目標を目指してきた。 それはスーパースポーツ・ストリート・バイクの新たな基準となり、なおかつ他のあらゆるファクトリー・スポーツ・バイクと肩を並べ、レースに勝つマシンを造ることだった。
モーターバイク製造の世界では非常にめずらしいV4というエンジン・レイアウトさえも、レース・トラックで最速という目標を正確に見据えた上での選択だった。 長年にわたる活躍で45個のワールド・タイトルと、世界各国での数百に上るレースでの優勝を経験してきたアプリリアの最も優れた技能を持つスタッフたちが、最高のスポーツ・バイクをいかにして造り上げるかを追求し続けた。 その成果がRSV4である。
アプリリアRSV4はわずか数ヶ月でいくつもの成果をあげるという類例のないプロジェクトとなった。 スーパーバイク世界選手権でマックス・ビアッジが駆って優勝したバイクや、RSV4 Factory、RSV4 Rストリート・バージョンに加え、今また新たな成果がもたらされた。 それが驚異的性能を誇るアプリリア・レーシングRSV4ビアッジ・レプリカである。 アプリリア・レーシング部門がもっとも要求の厳しいライダーたちのために設計し、開発した真のスーパーバイクである。
RSV4は技術革新という特徴に彩られ、すべての選択がプロジェクト全体の成功につながるような、モーター・スポーツとモーターバイク産業の2つの世界で偉大で、かつ冒険的なプロジェクトだった。
スーパーバイク仕様のRSV4が初めてサーキットに姿を現したのは2007年12月のことである。 当初は走行アシスト用電子機器を装備しなかったことで、改善を必要とするダイナミクスの問題や重要特性が明らかになった。 トラクション・コントロールやアンチホイーリングなどが新たに取り付けられたのは2009年も半ばを過ぎ、マシンの骨格部分が最高レベルにまで改良された後のことだった。 それがアプリリアの伝統的な手法である。
アプリリアRSV4には、アプリリアがこれまでに製造した中でもっとも革新的でパワフルなエンジンが搭載された。 そのエンジンとは、最高レベルの貴重な材料と最先端の電子制御技術を組み合わせた、スーパースポーツ・エンジンとして世界でも類のない4気筒65° V型エンジンである。 独自の狭角V型構造が、縦方向の長さを大幅に削減することを可能にし、センターの理想的な重量配分を実現し、スーパー・ハイパフォーマンスのバイクを産み出した。
2008年9月のローマでのデビュー直後から、マックス・ビアッジが操るMotoGPに始まりRSV4ストリート・バージョンに至るまで、すべてのRSV4モデルに共通したコンパクトさとディテールの完成度、最先端のテクノロジーというアプリリア製V4エンジンの特性は見紛うことなく、すべてのテクノロジーおよびイタリアン・スタイルのエンスージアストたちに熱狂的に迎え入れられることになった。